先日、小学6年生の息子が通うプログラミング教室の塾長と面談をしてきました。正直、私自身はプログラミングに詳しくなく、息子が楽しんで通っているならそれでいいか、くらいの気持ちでした。しかし、面談を通して、プログラミング学習が息子の将来にどれほど大きな可能性を秘めているか、そして、それが他の教科の学習にも密接に繋がっていることを知り、目から鱗が落ちる思いでした。
勉強が苦手な小学生を持つ親御さんにとって、今回の面談で得た情報はきっと役立つはずです。息子の「好き」を伸ばしながら、未来を切り拓くためのヒントを、父親としての目線でご紹介します。
プログラミング学習の現状と驚きの可能性!
息子が通っているこのプログラミング教室「ハロー」では、ゲーム感覚で楽しくプログラミングを学べるのが魅力です。授業では、タイピング練習から始まり、クリア型のストーリーを進めながら、プログラミングの基礎となる「順次処理」「ループ」「イベント」「分岐処理」といった概念を自然と身につけていきます。
塾長のお話で特に印象的だったのは、ハローで使われている「プレイグラム」というソフトが、今やAI技術の分野で最も使われている言語の一つである「Python」をベースにしているという点です。Pythonは汎用性が高く、プログラマーの求人でも優遇されることが多いと聞き、息子の学習が最先端の技術に繋がっていることに驚きました。
今は日本語ブロックモードで学んでいますが、将来的にはビジュアル言語、そして最終的にはキーボードで直接コードを打ち込む「テキストコーディング」へとステップアップできるとのこと。高校生でテキストコーディングまで進んだ生徒の中には、アルバイトでプログラミングの仕事をしている子もいると聞き、息子の将来の選択肢が大きく広がる可能性を感じました。
プログラミング学習は、単にコードを書く技術だけでなく、物事を順序立てて考える「段取り力」、複雑な問題を整理し解決する「論理的思考力」を養うことができます。これは、算数の文章題や国語の論理的思考力にも直結する力だそうです。
Q&A:家でもプログラミングやってる?
- 息子さんは家でもプログラミングをされていますか?
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正直、家でやっている様子はあまり見れていません。iPadがあれば家でもできる環境はありますが、別のことをやっているかもしれません。
塾長からは、ハローのデータはオンライン上にあり、教室のiPadだけでなく、自宅のiPadでも続きをプレイできると教えていただきました。息子がもっとプログラミングに没頭できる環境を整えてあげたいと改めて思いました。
勉強が苦手でも大丈夫?算数・国語の意外な繋がり
面談では、息子の学校のカラーテストの成績についても話が及びました。正直、勉強はあまり得意ではなく、カラーテストも60点くらいだと伝えると、塾長は少し心配そうな顔をされました。特に小学校算数でつまずきやすい「割合」「平均」「単位量」「分数」「小数」は、中学以降の方程式や関数、図形の問題に大きく影響する「壁」だそうです。
しかし、塾長は「プログラミングで身につく論理的思考力は、算数や国語の苦手克服にも繋がる」と力強くおっしゃいました。物事を整理し、順序立てて考える力は、まさに算数の文章題を解く力そのもの。国語の読解力や論理的思考力にも良い影響があるとのこと。
そこで塾長から提案されたのが、無料の「PCSテスト」です。これは、息子の現在の学力を正確に把握し、どの分野でつまずいているかを特定できるテストだそうです。苦手な部分が明確になれば、そこを重点的に対策できるので、中学入学に向けて大きなアドバンテージになると感じました。
Q&A:算数の成績、正直どうなの?
- 息子さんの算数の成績は、正直なところどうですか?
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あまり勉強を見ていないのですが、カラーテストはだいたい60点くらいです。正直、点数は良くないですね。
塾長は、小学校のカラーテストで60点だと、中学の定期テストでは30~40点レベルになってしまう可能性があると指摘されました。中学入学までに、基礎中の基礎である小学校の算数をしっかり固めることの重要性を痛感しました。
英語も?全教科に波及するプログラミングの力
英語については、息子はまだ何も学習していません。小学校でも英語の授業が始まっていますが、テストの点数も把握していませんでした。塾長は、英語も算数と同様に「土台」が非常に重要だと強調されました。中学で本格的な文法が始まる前に、小学校の段階で基礎を固めておくことが、将来の英語学習をスムーズにする鍵だそうです。
プログラミングは、ビジュアル言語からテキストコーディングへと進むにつれて、英語の単語や構文に触れる機会が増えます。これにより、自然と英語への抵抗感がなくなり、学習意欲にも繋がる可能性があるとのこと。プログラミングが、まさか英語力向上にも役立つとは、本当に驚きでした。
「好き」を仕事に!未来を切り拓くプログラミング教育
面談で私が「息子には好きなことをやってほしい」と伝えると、塾長は「ものづくりが好きなら、プログラミングはまさにうってつけ」と話されました。ものづくりには創造性だけでなく、計画性や問題解決能力が不可欠であり、これらはプログラミング学習で養われる力そのものだそうです。
また、大学入試では「情報I」が共通テストに導入され、プログラミングの知識が受験に直結する時代になったこと、そして、システムエンジニアという仕事が今後ますます評価され、社会的に重要な役割を担うようになるというお話も伺いました。
塾長は、息子が将来「行くか行かないか」を自分で選べるように、高校や大学の選択肢を広げておくことの重要性を説かれました。例えば、大学進学率が7割を超える高校を目指すことで、将来の選択肢が大きく広がるとのこと。具体的な高校名や内申点の目安まで教えていただき、漠然としていた息子の将来が、少しずつ具体的に見えてきた気がします。
Q&A:将来、どんな高校に行ってほしい?
- 息子さんには将来、どんな高校に行ってほしいですか?
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好きなことをやってほしいですが、大学進学率が7割以上の学校が良いですね。自分で「行くか行かないか」を選べるようにしておきたいです。
塾長は、息子がサッカー好きであることも踏まえ、スポーツも強く大学進学率も高い「〇〇高校」を例に挙げられました。偏差値や内申点の具体的な目安も教えていただき、目標設定の重要性を感じました。
塾長からの心強いアドバイスと今後の対策
今回の面談で、塾長からは息子への具体的なアドバイスと、今後の対策について多くの提案をいただきました。
- PCSテストの活用
- 無料で受けられるPCSテストで、算数の苦手分野を特定し、中学入学までに克服する。
- このテストは4ヶ月に1度実施され、学習の進捗を客観的に把握できる。
- 夏期講習での算数対策
- プログラミングだけでなく、夏期講習で算数に特化した学習を試してみる。
- 苦手な「割合」や「分数」などを集中的に学ぶことで、中学数学への土台を固める。
- 教室のサポート体制
- スクールIEは担任制の個別指導塾であり、息子のペースに合わせて学習を進められる。
- 定期的な面談(年3回)に加え、いつでも相談できる体制が整っている。
塾長は、「プログラミングで身につく論理的思考力や問題解決能力を、ぜひ数学や英語にも結びつけてほしい」と熱く語ってくださいました。息子が楽しんで通っているプログラミング教室が、実は他の教科の学習、ひいては将来の進路にまで繋がっているという事実に、親として大きな希望を感じました。
まとめ:息子の「好き」を未来の力に!
今回の塾長面談は、私にとって本当に貴重な時間となりました。息子がプログラミングを楽しんでいる姿を見て満足していましたが、それが単なる「遊び」ではなく、将来に繋がる「学び」であることを深く理解できました。
勉強が苦手な息子ですが、プログラミングを通して培われる論理的思考力や問題解決能力は、算数や国語、さらには英語といった他の教科の学習にも良い影響を与えるはずです。そして、将来「好きなこと」を仕事にするための大きな武器になることも分かりました。
このプログラミング教室は、単にプログラミングの技術を教えるだけでなく、子どもの可能性を最大限に引き出し、未来を切り拓く力を育んでくれる場所だと確信しました。塾長のアドバイスを参考に、PCSテストの受講や夏期講習での算数対策も検討し、息子の「好き」を未来の力に変えていけるよう、親子で一緒に頑張っていきたいと思います。
勉強が苦手なお子さんを持つ親御さん、ぜひ一度、プログラミング学習の可能性について考えてみてください。きっと、お子さんの新たな才能と未来への道筋が見えてくるはずです。