改造しながら覚える!『ゲームを改造しながら学ぶScratchプログラミングドリル』レビュー

「ゲームを“つくる”より、まず“いじってみたい”」──そんな好奇心をもつ子どもにぴったりなのが、『ゲームを改造しながら学ぶScratchプログラミングドリル』です。

完成済みのScratchゲームを元に、「ここを変えたらどうなる?」「もっと面白くするには?」と考えながら、自分なりのアレンジを加えていくスタイル。受け身ではなく“手を動かす学び”で、プログラミングの考え方が自然と身についていきます。


目次

書籍の基本情報

  • タイトル:ゲームを改造しながら学ぶScratchプログラミングドリル
  • 著者:阿部 和広(あべ かずひろ)
  • 出版社:マイナビ出版
  • 発売日:2020年2月
  • ページ数:160ページ
  • 価格:1,738円(税込)
  • 対象年齢:小学校中学年〜(Scratch経験者におすすめ)

特徴①:完成ゲームを“改造”するからすぐに楽しめる

Scratchで一からゲームを作るのが難しいと感じている子でも、すでに完成したゲームをベースにアレンジするので、ハードルが低く、「作った感」が得られやすいのが特徴。

実行→変更→確認の流れを何度も体験する中で、“試行錯誤する力”も自然と身につきます。


特徴②:本格的なゲーム要素にチャレンジできる

  • 得点やライフ制の導入
  • 敵の動きを複雑に
  • スピード調整、ステージ追加、制限時間の設定

といった、ゲームらしさを構成する要素を少しずつ改造しながら学べるので、「どう動くのか」「どうすれば面白くなるか」を考える創造的な思考が育ちます。


特徴③:改造アイデアと完成例も掲載

改造パターンだけでなく、その改造によってどう変わるかの完成イメージも一緒に掲載されているので、「思った通りに動かせた!」という成功体験が得やすい構成。

初心者にはまねるだけでも達成感があり、経験者は応用としてオリジナル作品のヒントにもなります。


保護者にうれしいポイント

  • 短時間でも手応えのある学習ができる
  • 「考えて動かす」練習がたくさんできる
  • 自宅でのScratch活用にぴったりの一冊

何度でも試せる設計なので、飽きずに取り組みやすく、親子で「次はこうしてみよう!」と一緒に考える時間も楽しめます。


こんな方におすすめ

  • Scratchに少し慣れてきたけど、次の一歩がわからない子
  • ゲームを作るより“いじる”ほうが好きなタイプの子ども
  • 完成形がある中で工夫を重ねるスタイルが合う家庭
  • 自宅で自由にチャレンジできる実践教材を探している方

まとめ

『ゲームを改造しながら学ぶScratchプログラミングドリル』は、“遊びながら学ぶ”を体現した、非常に実践的な一冊です。

最初からゼロで作らなくても、「変えてみる」ことで得られる学びがある──そんなScratch学習の魅力を、子どもにも保護者にも実感させてくれます。

プログラミングに“自分らしさ”を加えて楽しみたい、そんなお子さんにおすすめしたい一冊です。

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