プログラミング教育って必要?

「なぜ小学校からプログラミングを学ぶの?」――そう聞かれても、最初は正直ピンときませんでした。私自身デジタルは得意ではないし、プログラミングなんて専門的な世界だと思っていたからです。

そんなある日、ゲームやYouTubeが大好きなわが家の小6の長男が、「パパ、このゲームってどうやって動いてるの?」と聞いてきたんです。
「えっ、そんなこと考えるんだ」と驚きつつも、それが我が家にとっての“プログラミング教育”の始まりでした。

今では親子でプログラミングに触れるようになりました。

当時の戸惑いや興味の芽生えを思い出しながら、これからプログラミング教育を知りたいと思っている方に向けて、わが家の体験を交えながらお伝えしていきたいと思います。

目次

プログラミング教育って、具体的に何するの?

文部科学省では、プログラミング教育を「子どもがコンピュータに意図した処理をさせる体験を通じて、論理的思考を育てる教育」としています。

文部科学省|小学校プログラミング教育の手引

つまり、「コードを書いてエンジニアになる!」というよりは、

  • 物事を順序立てて考える
  • 試行錯誤する
  • 自分のアイデアをカタチにする

といった力を育てていくもの。

これは、今の社会に限らず、どんな時代にも必要な“生きる力”だと感じています。

私もプログラミングって何をすること?から始まった

プログラミングとは、何かを実現するためにコンピューターに指示を出して計算や処理を実行させることで、試行錯誤しながら道筋を考え、こういうふうにしたい!これが作りたい!を実現する一連の取り組みを指します。

プログラミングには、どんなツールがあるの?

小学生が使えるツールには、スクラッチのような子供用プログラミング言語やものが動く仕組みを体験できるロボット、無線・センサー・スピーカーなどが搭載されたマイコンボードなどたくさんあります。

なぜプログラミングを学ぶ必要があるの?

家電や自動車など身近なもののほとんどにコンピューターは使われているため、仕組みを知ることで活用の幅を拡げる思考にしたり、変化する社会の中で情報技術を正しく効果的に学ぶ必要があります。

プログラミングで何を身につけるの?

文字の入力からインターネットでの情報収集、プログラミングによる操作スキルや問いに向かって試行錯誤してデジタルで解決する情報活用能力の育成が期待されます。

わが家の子どもたち、どう取り組んでる?

自宅での工作をきっかけに、学校で行われたScratch(スクラッチ)を使った授業や、子どもが興味を持ってくれたらと思って用意していたプログラミング関連の本にも触れる中で、自然と関心が高まっていきました。

そして一緒に習い事を考えるタイミングで、「プログラミング教室に通いたい」と本人から言ってくれたので、現在も楽しく通っています。

ゲーム作り

Scratch(スクラッチ)を使ってゲーム作りに挑戦しています。「ネコがジャンプしてコインを取る!」みたいなゲームを、すごく楽しそうに作って遊んでいます。

初めは、解説の本を見ながら既存のゲームを改造していましたが、自分でオリジナルのキャラクターを作り、動かしいたい動作も考えて、当時のファミコンのようなゲームを作っています。

プログラミングロボット

工作も好きなので、プログラミング工作キットを使ってロボットを作り、そのロボットの動きをプログラミングして遊んだりもしています。

プログラミング教室

オンラインスクールと教室で迷いましたが、共働きの事情と通学路内に行きたいところがあったということが理由で、教室に無料体験させていただいたのをきっかけに通いはじめました。

プログラミングで育つ“3つの力”

プログラミング教育って、こんなチカラを育ててくれると実感しています。

  • 論理的思考力:「どうすればうまく動くかな?」を考える習慣が身につく
  • 問題解決力:エラーが出たときに「じゃあ、どう直す?」と考えられる
  • 創造力:「こんなの作りたい!」というアイデアがどんどん出てくる

「どうすればもっと面白くなるか?」を考えながら工夫していて、親としても嬉しい驚きです。

環境が変わり、ポケモンカードやゲームに関心が移った際も自分でオリジナルの恐竜カードを作り始めました。

「恐竜の成長も楽しめるようにデッキの枚数は、最低でも何枚にしよう」「この恐竜は攻撃力が高いから、こういうルールにしよう」と、自分なりにゲーム性を持たせるためのルールを考案し、楽しんで遊んでいました。

このように、成長に合わせて遊び方が変化しても、物事を順序立てて考え、試行錯誤しながら改善する力—つまり、プログラミング的思考—が自然と育まれていると実感しています。

家庭でどう始める?うちでやってること

難しい教材じゃなくても、身近なもので始められます。

おすすめステップ

  • まずは一緒にScratchやビスケットを触ってみる
  • 「興味を持ったもの」からスタートしてみる
  • 一緒に失敗して、一緒に喜ぶ(笑)

うまくいかなくても「パパもわからん!」と笑い合いながらやると、子どもも気楽に取り組めます。教えるより“並んでやる”のがポイントです。

我が家では

本やマンガを読むこと、そして工作が好きな子どもたちの興味に合わせて、仕組みをわかりやすく解説している本を選びました。

そうした本をきっかけに、「作る」ことから始められるロボット教材に触れることで、自然と楽しみながら取り組むようになっています。

最後に:3人の子を持つ親として思うこと

「プログラミングって何か特別な才能がいるのかな?」って最初は思ってました。でも、今では「すべての子どもに体験してほしい学び」だと感じています。

長男が作るゲーム、長女が動かすアニメ、次女が楽しむ音の反応。どれも“遊び”のようでいて、しっかり「考える」「試す」「つくる」が詰まってる。

これからの時代を生きる3人の子どもたちにとって、プログラミングは最高の“遊び学び”のひとつかもしれません。

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